1.売却の背景

対象会社は、半導体製造に関する加工業を行う事業会社。投資会社の傘下となり5年経過し、課題であった損益面の改善ができていたところ、日本国内で半導体の製造拠点の建設が決定したこともあり、業界動向が一変した。

一方で投資会社としては、より別の業態に注力をしたいと考えていた。

2. 対象事業の強み

対象会社の事業領域は、半導体製造における前工程に位置している。小ロットから短納期を徹底していることが評価され、一定の売上を維持できていた。

3. 買収の理由

現場の責任者は、投資会社から現場の運営責任を任されていたこともあり、今後の半導体設備の動向を見極める能力があったことと、投資会社のポートフォリオを見直す意向もあり、本件が成立した。

4. ポイント

• 現場責任者が経営者として相応しい能力を有しており、その事業に明るい展望を持つことができること。
• 売り手に対し、買い手が今後の事業計画に対する高い実行能力が有すると認められ、事業運営を安心して任せられること。