新しいM&A仲介とは
中小企業のM&Aで
採用される仲介方式
中小企業のM&Aでは、仲介方式が採用されるケースが殆どです。
これは、売主と買主双方から手数料を徴求する方法で、日本国内では一般的なものとなっています。
しかしながら、利益相反の可能性を指摘されたり、報酬体系が曖昧だったり問題を抱えていることも事実です。
では、FA方式であれば全て解決するのでしょうか?
M&A仲介、FAとしての実務経験を積んだ私はそう思っていません。
FA方式の問題点
FA方式であれば、利益相反が起こらず依頼者の利益を最大化できるという発想は、日本人が行う以上間違っていると考えています。
FA方式だとしてもM&Aの成約に向けて売主、買主のアドバイザーが腹の探り合いをすることがあり、これは正に仲介方式でも起きていることだからです。
本当の問題点
日本のM&A契約で利用される書類は、主に米国で利用される契約書がそのまま翻訳されたものがベースになっていることをご存知でしたか?
しかしながら、国が違えば文化が異なるように意思決定のプロセスは異なります。
日本社会に合った意思決定に沿うやり方を模索する必要があって、ただ翻訳したものに則りそれが正しい形だというやり方は、それぞれの国が積み上げた文化を、意思決定のプロセスを無視していると思います。
M&Aで起きる本当の問題は、当事者に納得する意思決定をさせられるのかであって、それは仲介方式やFA方式といった方式の問題ではありません。
新しいM&A仲介とは
皆さんは集団で何かを決める際、根回しをしたりして、なるべく事前に合意形成を図ったことがありませんか?
仲介方式はこの意味合いにおいて、非常に日本的なやり方であって、私はこれを活かしたいと思っています。
一方で、売主と買主双方から手数料を取るやり方には疑問があります。
業界の特徴として、会社を売りたいというお客様がいない限り売上を作ることができないのに、その人からお金を取るということには違和感があるからです。
商売において仕入先からリベートをもらうような形は、継続的な販売活動が行われる局面においてあり得ますが、会社の売却は原則1度きりで、これで手数料をもらうやり方は、商売の原則から逸脱していると思います。
更に、既存のM&Aのやり方は仲介・FA方式それぞれに問題を抱えています。
それは、M&Aにおいて、仲介方式、FA方式どちらを利用しようとも、売主の支払う手数料は買主が構造上負担しているということです。
M&Aの⼿数料は
構造的に買⼿が
負担している!!!
売主は売買代⾦から
⼿数料を⽀払う。
買主は売買代⾦とは別に
⼿数料を⽀払う。
既存の仲介⽅式、
FA⽅式いずれも
この問題が起きる。
従って、これらの問題を解決すべく、弊社の手掛ける“新しいM&A仲介”は、売主は“完全無料”としながらM&A仲介サービスを提供致します。
この手法であれば、日本人的な全員合意の根回しの文化を尊重しながら、日本人らしいM&Aができると考えているからです。
日本のM&A市場が育っていくためには、ただただ海外のルールを踏襲してそれを有り難がるのではなく、内発的な意志、私たちの社会が積み上げてきたやり方を持って日本的にアレンジすることにこそ、真の発展につながると思います。
私どもは新たに、日本の中小企業のM&Aのルールを提唱したいと思います。
是非私どもと共に、新たな市場を作りませんか?